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鶴首
今日からお仕事の方々お疲れ様です。
昨日の新年茶会で、先生のお宅の庭に咲いていた椿をひとつ頂きました。
その椿を見ていたらこんなお話ができました。



「鶴首」

床の間の椿の花が「鶴首」という名の花器に生けられて嬉しそうである。

椿が一番綺麗に見える生け方だとあなたは言う。

あたりまえではないか。

そのために鶴は命をおとし「鶴首」となったのだから。

鶴と椿の恋の話を知らないのなら教えてあげる。



それは春の日の真昼どきの悲しいお話。

一羽の若い鶴が椿に恋をしました。

ずっと一緒にいたいのに私は旅立たなければならない。

悩んだ鶴は神様にお願いしました。

「私は椿を愛しています。ずっと一緒にいたいのです。」

すると神様はこうおっしゃいました。


「椿の花の散るときの、その哀れさを見入られよ。何度も何度も見入られよ。

 その姿に耐えうるのならば、お前の首を切り落とし、花器となりにし、

 永久に椿はそなたに生けられようぞ。」


鶴は命を捧げ椿を生ける花器になることを選びました。

首を落とされた鶴は「鶴首」という名の真っ白い花器になりました。

そのことを知らない椿は最近鶴が来て下さらないことを悲しく思っておりました。

そしてある日、主人が庭の椿のひとつを床の間へ。

「鶴首」に生けたのでございます。

その時、椿は鶴が花器になったことを知ったのでした。

頭をおとした鶴首の、その口のところに椿の頭をそっと・・・

寄りかかるように生けられた姿は本当に美しく愛するものの姿でした。

椿は悲しみの中にありながらも、鶴の温もりを首筋に感じ、

優しい時間を過ごすのでした。

それからです。

椿が散る時に花びらが一枚一枚はらはらと落ちるのではなく、

花全体が一気に「ぼてっ」と落ちるようになったのは。

その姿は正に、首を落とした鶴の姿でありました。





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かくも哀しき鶴武者と椿姫の話 この話ずっ~と昔からの言い伝えのように私の中に残ります。素敵な創話
心奥から前世の出来事のように錯覚してしまうこの不思議な感覚。。。
花遊香さん しばわんこさん
お二人ともロマンチックな日本語をお使いになられます!
なんかゾクゾクします。
こういう日本語の交換ができることが、凄くうれしいです!
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secret


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